訪日外国人の人数はここ数年増加の一途をたどり、2018年は約3119万人となりました。
またラグビーワールドカップ2019、2020年の東京オリンピックとスポーツのビッグイベントの日本での開催が近づいてきています。
このような状況のもと、英会話を勉強して、英会話力を生かしてボランティア活動をしたい、英会話力が活用できる仕事に尽きたい、仕事の場で英会話を使いたいと考えている人も多いでしょう。
そこで今回は、英会話の勉強を始めるに当たり、どのように勉強すれば、独学で効率よく英会話が上達するかについて説明します。
日本人は中学から英語を必須科目として勉強します。
英語の授業でたくさんの英単語を覚え、難しい文法とそれに即した例文を学び、和文英訳や英作文を勉強しす。それにもかかわらず、英語の会話が苦手な人が多いのです。これは受験勉強で毎日英語を勉強していた人にも当てはまる事なので、勉強量が原因なのではありません。
実は多くの日本人が英語を話せない原因は、そもそもの勉強法が間違っていることです。英語をしゃべるための基本の勉強ができていません。
英語をすぐに上手にしゃべれるようになるためには、まず4つの基本を身につける必要があります。
通常の日常会話で使われる英単語は、その80%が500単語ほどで中学の英語の授業で学びます。
しかしこの単語を日本語から英語に訳していては、英会話には役に立ちません。
単語をイメージに結び付けて感覚的に覚えるようにする練習をします。
例えば、Beachという単語を覚えるときに、浜や海辺と言った日本語を英訳して覚えるのではなく、自分が泳ぎに行った海辺をイメージしながらBeachという単語を覚えましょう。
中学の教科書を参考にして、500程度の単語を、自分の身近にある情景や状況のイメージと関連づけて覚えます。
この練習を繰り返すと英単語は、日本語から英語に訳す必要はなく、情景や状況に連動して、直接口をついて出てくるようになります。
リスニングについては、英語の教科書に付いているCDやYouTubeにアップされている英語のドラマを教材にして勉強すると思いますが、このとき重要なポイントは、英文の最初の3~4単語を集中して聞き取れるようになる練習を繰り返すことです。
英語では、疑問文か、肯定文か、主語はだれか、何がしたいのか、ほとんどの重要な情報が前文の前3~4単語に含まれています。
ここが英語と日本語の文書構成の違うところなので、英文の構成に耳を慣らす練習をします。
この訓練により、相手のしゃべる英語の意味の概略が理解しやすくなります。
英文も一定の文法に則っています。しかし一般の会話ではせいぜい中学で習う程度の文法しか使われません。
簡単な英文法に即した英語をしゃべるために、正しい語順を感覚的に身につける練習します。
例えば、“I love you”を”I you love”と言ったときや、”I met him yesterday”を”I him met yesterday”と言った時に、その間違いを感覚的におかしいと感じられるように慣ればOKです。
この境地にたどり着くためには、英語の教科書や辞書に記載されている短い例文を何度も声に出して読んだり、音として聞いたりすることが大事です。いつの間にか間違った文法の文章を耳にすると違和感を覚えるようになっているでしょう。
英会話を上達させるためには、正しい英語の発音の練習が欠かせません。
そこで大切なのは、英語の発音の「r」や「th」に代表される日本語にはない発音をマスターすることです。「r」と「l」、「th」と「s」、「h」と「f」、「a」と「u」、「b」と「v」などを区別して、正しく発音しなければいけません。
長めの単語は、音節に区切ってゆっくりと正しく発音することから始めると、正しい発音が身につきます。たとえば1例を示すと、maintenanceは、main/te/nan/ceと区切ってはっきりと発音することから始めるといいでしょう。
英語の単語には強弱のアクセントがありますのでこのアクセントをはっきり覚えるようにします。アクセントを間違えると意味が通じにくくなってしまうからです。
発音の練習には、単語の意味、発音記号、音節表示に加えて、その単語のネイティブ発音の音声ファイルがついているオンライン英語辞書の活用も有効な方法です。
最初から長い英文を上手にしゃべろうとするのは効率がよくありません。短い英文を間違いなくしゃべれるように練習することが上達のコツです。
たとえば、「昨日は休日だったので、9時に起きて、朝食をとり、その後買い物に出かけた。」としゃべりたい時には、「昨日は、休日だった」、「朝は9時に起きた。」、「朝食をとった。」、「その後買い物に出かけた。」と短文に区切って英語で話す練習を繰り返します。
この練習を繰り返すことにより、「昨日は休日だったので、朝は9時に起きた。」、「昨日は休日だったので、朝は9時に起きて、朝食をとった。」と少しずつ長い文章がしゃべれるようになってきます。
スピーキングの練習には、歩行時に周りの風景を英語にしてしゃべってみる、寝る前にその日1日の出来事を日記風にして英語でしゃべるなどの、すきま時間を利用した口頭作文も有効な手段の一つです。
英会話をすぐに上達させるには、上で説明した4つのポイントに加えて、英語でしゃべる練習をする必要があります。
しかし、いざ誰かと英会話を練習しようとなると、「発音や文法がおかしいのでは?」、「短い文章だけでしゃべるのは馬鹿にされないか?」、「なんだか英語をしゃべるのがはずかしい」という思いから、最初の1歩をなかなか踏み出せない人が多いようです。
しかし、実際の会話の中でとっさに喋れるようになるまで間違え続けることが英会話を上達させる唯一の方法です。そのためには、金銭的に安価で好きな時間に受講できるオンライン英会話サービスを利用するのがおすすめです。
間違うことで上達することを知っているオンライン英会話の教師たちは、生徒のミスを笑うことはありません。丁寧に適切な表現について教えてくれるので、ぜひ利用してみましょう。
英会話を上達するためには、地道な努力を継続すること以外方法はありません。マジックのように突然英会話がペラペラになる方法などがないからです。
ただし、地道な努力を続けるうえで、努力が有効に生かされ、無駄な回り道をしないために、上に説明したいくつかのコツをつかんでおくことが大切です。
英会話を学ぼうとしている人、学びつつある人は、このコツを参考にして効果的に勉強を継続して効率よく上達してください。