絵本専門士という職業を知っていますか。絵本専門士は、多くの人にとって、あまり馴染みのない職業の一つでしょう。
そのため、絵本専門士がどのような仕事をしているかを知っている人は多くないはずです。ここでは絵本専門士のなり方や仕事内容を紹介します。
独立行政法人「国立青少年教育振興機構」によって2014年から導入された民間の資格です。
絵本専門士は、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家で、子供の読書活動を充実させるために、幼稚園や学校、図書館、医療機関など、主に子どもが生活を行う場所において、読み聞かせやワークショップ、絵本に関する知識をもって行う指導・助言などの役割が期待されています。
まだ導入されたばかりの新しい資格のため、認知度はあまり高くありませんが、保育士などを中心に人気の高い資格となっています。
まだまだ歴史の浅い絵本専門士ですが、これからさまざまな場所で活躍が期待される資格ですので、取得を考えている人も多いでしょう。
ではこの絵本専門士になるにはどのようにすればよいのでしょうか。以下で紹介します。
まず、申し込みをすることから始まります。例年2月ころに絵本専門士の講座受講の申し込み受付が開始されます。年に一度しか申し込みができませんので、定期的に独立行政法人「国立青少年教育振興機構」のサイトを確認しておくようにしましょう。
講座受講者の定員が200人となっており、それ以上の応募があれば抽選で受講者がサイト上で発表されます。
なお、絵本専門士の講座を申し込むにあたっては、応募資格があります。
子どもや絵本に関連する資格を有する者、絵本に関わる実務経験が3年以上または絵本に関わる活動経験が3年以上、絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する人という申し込み条件があるので、誰もが受けられるというわけではありません。
絵本専門士の資格を取得するためには絵本専門士委員会が定めたカリキュラムを学ぶ必要があり、絵本や子どもに関する知識や感性について学びます。
この講座修了後には課題があり、絵本専門士としての能力や資格があるかという評価を受けてから、晴れて絵本専門士の資格が与えられるのです。
以上では、絵本専門士の具体的な目指し方を紹介してきました。では、絵本専門士になったあとの具体的な仕事や絵本専門士の将来性はどうなのでしょうか。
まず、絵本専門士となると、公民館や絵本講座や子ども向けに絵本の読み聞かせ会を開いたりして活躍できます。
また、医療関係でも絵本を導入したセラピーなどの仕事もあります。
保育士の中で一番人気の資格が絵本専門士と言われています。皆さんも小さい時に保育園の先生から絵本を読んでもらったことがあるでしょう。
そのような絵本の読み聞かせにも絵本専門士が活躍できるのです。
2014年から運営されている新しい資格のため、まだ認定された絵本専門士は多くなく、日本全国で400人ほどしかいません。
最近では応募者数が800人を超えるほどの応募があり、年々狭き門の資格となってきました。
そのため、なりたいと思ったらとにかく早めに行動することをおすすめします。
多くの応募者に対して実際に講座を受験することができる人数が少なく、毎年60名ほどとしか取得できない資格です。
またまだ日本には100人ほどしかいないため、レアな存在ですので保育園や医療関係だけでなく、国際交流会館などさまざまな場所で活評価されるようになってくるでしょう。